株式会社大和 久保田優子様
セミナー事業を展開している株式会社大和の久保田優子さんは、売上はあっても常に赤字で、いつ資金がショートしてもおかしくない状態だったそうです。
そんな状況の中、Mas (Management Advisory Servise)に出会って、今では 1650 万円も利益が出ているそうです。今回はその効果についてお話を伺いました。
※以下のインタビューは、ライターのH.A氏により、2017年に実施したものです。
1.売上は3000万円でも赤字経営
─それではまず、お名前と事業内容について教えていただけますか?
久保田:はい。株式会社大和の代表取締役をしております久保田優子と申します。セミナー事業を行っております。講師の方を立てて、集客や顧客フォローなど、顧客対応全般を行っております。
─ありがとうございます。事業はいつ頃からされているのですか?
久保田:2012 年3月から始めましたので、5年目になります。
─ではまず、Mas (Management Advisory Servise)に出会われる前に、どういうことで悩まれていたのかをお伺いできますか?
久保田:2012 年から同じ講師の方をプロデュースしています。とても人気がある方で、リピート率も高くて、売上も上がるのですが、毎回、講師の方への支払いと会場費を賄うのが精一杯の状態でした。次のセミナーを売りながら、お金を流す自転車操業のような経営を続けていました。
─それは大変そうな感じですね。
久保田:そうですね。資金がショートしたら、もうやめるしかないなと思っていた時に林亜由美先生に声を掛けていただきました。
─売上はどうだったのですか?
久保田:人気講師ということもあり、売上はだいたい3000万円くらいありました。これは一人でセミナーをされている講師の方としては多い方だと思います。
─すごいですね。そんなに売上があるにも関わらず、お金がない状態だったんですか?
久保田:そうなんです。本当になかったですよ。赤字が 300 万円ほどあって、利益は出ていなかったですね。
2.年計画を立てて赤字の理由が初めて分かった
─それが何年前ぐらいのお話ですか?
久保田:2015 年ですね。2年前です。
─それを解決するために何かされていたことはありますか?
久保田:毎月セミナーを開催していたので、一生懸命その運営に力を注いで成功させることに集中しました。
─なるほど。ちなみに、1年でどれぐらいセミナーを主催されていたのですか?
久保田:その当時は2カ月に1回か2回という感じでやっていました。
─メイキットさんとの出会いはどういうところだったのですか?
久保田:女性経営者ばかりを集めた飲み会があるのですが、林亜由美先生とは、そこで何度か顔を合わせていました。Mas についてもその時伺いました。
─最初はそこで仲良くなってということですか?
久保田:そうですね。何度かご一緒させていただいたときに、「仕事上手くいってないんじゃないの?わかるよ」と言われたんです。もう「なんでわかるんですか?」という感じでした。それがキッカケでしたね。
─ありがとうございます。その時の Mas に対する第一印象を教えてください。
久保田:いいなとは思ったのですが、お金がなかったので毎月5万円が払えるか心配でした。そのことを伝えると、「もう絶対元取るから」と言っていただいたのでお願いすることにしました。
─一番初めに何をされたのですか?
久保田:まずは年間計画を立てたのかな。「とにかくやってみなきゃ」と思っていました。
─なるほど。言われた通りやってみれば利益が上がるかもしれないということですね。
久保田:そうですね。素直なだけが取り柄なので(笑)。とにかく言われた通りにやりました。その時に細かく計画を立ててみて、初めて経費が「こんなに掛かっていたんだ」と把握しました。
─それは何年目の時ですか?
久保田:2015 年ですから、始めて3年目ですね。自分の会社で毎年どれだけお金が掛かるのか、売上がどれぐらいないと駄目なのかというのを、その時やっと認識できました。
─それが単年度を立てられたときですか?
久保田:そうですね。
─将軍の日の5カ年を初めて立てられたのはいつ頃ですか?
久保田:今年で2年目ですね。1回目は5年後の自分なんて全く想像できず、計画がスムーズに立てられませんでした。「なんでもいいから、思ったことをダイナミックに考えて」というアドバイスに従ってやってみたところ、自分でもそんなに遠くないなと思える計画が立てられました。それがプチ成功体験という感じでしたね。5年後、本当にそうなっているかもしれないと想像して、すごくうれしかったのを覚えています。
─ありがとうございます。単年度の計画を立てられたのは、それが初めてですか?
久保田:全く初めてでした。それまで 300 万円も赤字が出る理由がわかりませんでした。ですが参加したおかげで、利益がでない理由がすぐに分かりました(笑)
3.気がついたら予想よりも2000万円プラスの結果が
─ありがとうございます。Mas を始められて何年目ですか?
久保田:2年目ですね。
─Mas を始めた当初はどういうことがありましたか?
久保田:まず、毎回毎回のセミナーでちゃんと利益が出るように、何にどれだけの経費がかかっているのかを一つずつ聞き出して価格設定を見直してもらいました。それによって、どこまでやれば利益が出るのかが明確になりましたね。
─それまでは経費をどうやって計算していたのですか?
久保田:もうざっくり計算していました(笑)。
─そうなんですね。逆に怖くなかったですか?
久保田:「あれっ、足りない」というのはありましたけど。「お客様に喜んでほしい」ということを優先してしまったばかりに、お弁当や会場をいいものにしたりしていたんですね。その結果が赤字です。
─Mas を始められてからの成果についてお伺いしたいのですが。
久保田:今、始めてから2期目なのですが、前期は本当に悔しい思いをしました。というのも前期が5000万円で計画を立てていましたが、結果は 4500 万円と 500 万円足りず。林亜由美先生との会議の後に泣きながら家に帰りました(笑)。本当に悔しくて。そして、お酒をやめたり Facebook をやめたり、人と会うのもやめて、1年間一生懸命頑張りました。その甲斐があって、後期は思った以上の成果が出ました。予想の 7800 万円よりも2000万円アップする金額をいつの間にか達成していたんです。
─いつの間にか2000万円プラス達成できるなんて、すごいですね(笑)利益の部分はどうでしたか?元々300 万円ぐらい赤字だったとのことでしたが。
久保田:前期で既に赤字が黑字転換しました。その後に、後期も当然黑字で利益が出ています。第1期が 348 万円の赤字から、次が 368 万円の黑字になりました。それから今回は 1650 万円の利益が出ている状況です。
─すごい成果ですね。何が決め手だったのでしょうか?
久保田:やはり目標立てただけでは、ただの絵に描いた餅で、それをいかに達成していくかを林亜由美先生がそばにいて見てくれる感じなんです。毎月、先生に「そういえば、これ、どうなりました?」と必ず聞かれるので、そこで気がついて、その場でやってないことを急いで解決していく感じです。大体、月半ばにやるので、あと 15 日間はチャンスがあるんですね、取り返す。細かくチェックしてくれる人がいることは本当にありがたいですね。
4.数値化することで行動できるようになった
─久保田さんの中で「ここの部分が大きく変わったな」と感じるところはどこですか?
久保田:数値化することで行動が明確になったことですね。時間が押していても、アクションプランまで必ず一緒に作ってくれます。そうすることで、やらなくてはならないことが目に見えて分かる。数値化して、アクションプランまで作るということがすごく大事なんだろうなと思います。行動しないと、絶対成果にはつながらないわけですから。数値化して行動へつなげる。そこが Mas の一番大きなところだと思います。
─なるほど。目標を目標で終わらせないということですね。
久保田:そうなんです。2年間、毎月そんなことをやっていたので、目標の数字を達成するためには何をしたらいいのか、常に考える癖がつきました。だんだんと自分でアクションプランを立てられる思考が身についてきて、今はもう自分で考えてできるようになりました。
─ありがとうございます。今もお一人でされているのですか?
久保田:はい。一応スタッフはいるのですが、数字化したことで、スタッフにも「会場費はここまでにしてね」「あと何人入れたい」などと具体的に指示が出せるので、みんな協力してくれるようになりました。
─経営理念などがあれば教えていただけますか?
久保田:多くの人に喜びを広げたいというのが経営理念ですね。ですから講師の方にも、笑顔で帰れるセミナーを提供できるようにお願いしています。笑顔になれれば、また来たくなりますよね。ですからスタッフにもお客様の要望に耳を傾けて、それにお応えできるようにと伝えています。「笑顔になれるなら何をしてもいい」というのが理念ですね。
─笑顔になれるなら何をしてもいいというのは、とてもいいですね。
久保田:ありがとうございます。
─Mas を始められて、久保田さんの精神面での変化はありましたか?
久保田:やっぱりそれは全然違いますね。以前、新幹線が火事になって、講師の方がセミナーで出られないかもしれない時があったんです。セミナーが中止になれば、返金をしなくてはならないのですが、その資金がない。もうどうしたらいいのかと焦ってしまって。何かあったらどうしようという不安が常にありました。それが一番嫌でしたね。本当にもういたたまれない気持ちだったので。今は何かあったときはちゃんとお返しできる資金もあるので、自分でも誠実な経営ができているなという感じがしています。
5.資金がショートしそうな毎日から救ってくれたのがMas
─ありがとうございます。久保田さんにとって林亜由美先生はどういう存在ですか?
久保田:頼もしいですね。本当に清らかな人で、純粋に応援してくれるんですよ。林亜由美先生に相談するとネガティブなものも、必ずポジティブな行動を具体的にアドバイスしてくださるので、気がついたら前に進んでいる状態になっているんです。本当にありがたいですね。
─Mas はどういう人にオススメですか?
久保田:ほとんどの経営者には薦めたいですね。特にうちみたいに一人会社で数字を客観的に見てくれる人がいない会社だったら絶対必要だと思います。税理士さんにも会計をお願いしていますが、事後会計なので、決算終わってから「300 万円赤字でしたよ」と言われても本当落ち込むだけですから。そういう意味でも外部に見てくれる人がいるというのは、すごく大きいですね。自分でも思ってもいようなことができるようになると思います。
─ありがとうございます。もし Mas と出会っていなければ、今頃どうなっていたと思いますか?
久保田:事業を継続できていたか分からないですね。先日、2017 年3月に5周年のパーティーがあって、そのときに皆さんにもお話ししたのですが、本当に継続できたこと自体が奇跡だと思っています。それぐらい資金ショートしそうな毎日だったので。
─久保田さんの今後の展望についてお伺いできますか?
久保田:今、たくさんの依頼が来ているのですが、一人では限界があるので全部断っている状況です。ですから今後は人を育てることに力を注ぎたいなと思っています。そうすることで他の講師の方のお仕事の依頼も受けられますので。今年はそういう活動をしていきたいなって思っております。